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先輩インタビュー

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【生産本部】伊折 拓也
生産本部
生産

食品メーカーだからこそ、
機械系技術者が貢献できる。
感謝される。

つくば工場/設備管理課 主任
伊折 拓也(2016年入社)

Takuya Iori

私の仕事

あじかんの工場では、何十種類にも及ぶ製造機械・設備が稼働しています。この機械類の保全を行うのが設備スタッフです。日々点検を行ったり、設備の不具合を処理したり。軽微なものであれば自分たちで修理しますが、手のかかる内容だと機械メーカーの担当者に依頼し、協力して直します。また年間のメンテナンス計画を立案したり、新規設備導入の際は生産技術部と連携して詳細を決定するのも役割の一つ。機械・設備に関するあらゆる課題に対応します。

設備の保守・改善で、製造ラインを支える

機械系学科で一緒に学んだ同級生の多くは機械メーカーに就職したのですが、私は敢えて、食品メーカーを選択しました。機械のプロが集まる機械メーカーでは自分のできることが限られてしまうけど、食品メーカーなら、機械に詳しいという強みを生かして活躍できるのではないか、と思ったんです。
入社後、つくば工場の完成とともに立ち上げメンバーに選ばれました。それ以降はつくばの機械・設備を担当しています。不具合は、軽微なものも含めると月40~50件程度は発生します。トラブルの多くは業者さんを呼ぶほどの内容ではなく、設備スタッフだけで直してしまいます。
修理だけでなく「ここをこうするともっと動きやすくなる」といった改善の要望にも対応します。簡単な治具を自作してラインに取り付けたり、設備の操作方法をアドバイスして工程の無駄を省くといったことは、日常的に行っています。その度に、ラインスタッフのみなさんから「よくそんなことがわかるね。すごい」などと言ってもらえるのは嬉しいですね。機械系の知識が頼りにされている、と実感します。

トラブルが解決できた時の爽快感

原因のはっきりしない不具合が発生することもあります。実はつくば工場ができて、ずっと抱えていた問題がありました。玉子焼を包装する際、空気と蒸気を置換して真空にするのですが、少しだけ空気が残り真空不良が起こってしまうんです。もちろんその製品はロスになります。

蒸気が漏れているわけでもないし、温度不足でもない。なぜ発生するのか、原因がわかりません。機械メーカーの方も「なぜでしょうね?」と首をひねる状態が続いていました。

しかし機械メーカーの方が定期メンテナンスに来て1ヶ月くらいは、この問題が起きません。ここにヒントがあると考え、包装機の各部を徹底的に調べました。そしてようやく、蒸気送出用ホースを締めるバンド部分に問題がある、と気づいたんです。わかってみればそんなことかと思うような原因ですが、2年費やしてようやく判明しました。

ずっとわからないことがあり、原因はここじゃないかと探ってみて、その通りだったら、ちょっとした爽快感があります。不具合が起こらないのが一番なのですが、機械・設備を扱っている以上、小さなトラブルがゼロにはなりませんから。

あじかんは「設備を良くするためこんな工夫をしたい」と言うと、たいていやらせてくれます。最新のタッチパネルやシーケンサを購入して組み立てたいと要望したときも、上司は「いずれ効果が出るから」「勉強になる」と、自由にやらせてくれました。思い通りにチャレンジできて、その結果、製造現場の人から「助かった」と感謝される。とても気持ちがいいですよ。

機械が動かなくなれば、生産が止まる。日常メンテナンスは欠かせない。時に緊急対応もあるが、「設備のプロとしてこの工場を支えている」という自負が心地いい。
工場の設備を一手に担う、となれば機械だけの知識では済まない。電気の知識は入社後に身につけたもの。仕事を通じて学ぶことは多く、実地のほうが興味も湧く。
切断したり、溶接したり…、簡単な設備なら自作する。現場のオペレーションが少しでも安全に楽にできるよう、あれこれ考え、工夫することが楽しい。

私の仕事ツール

工具箱

中には使い込まれた工具がぎっしり。
種類違いで3箱ほど、台車に積んで工場内を行ったり来たり…というのが私の日常。
ドライバー、スパナ、モンキー、テスター…こいつらがないと仕事にならない。
私の仕事の相棒です。

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